良好胚を3回以上移植しても妊娠にいたらない状態を着床障害(不全)といいます。着床障害は原因や治療法が十分解明されていない分野です。当院では着床障害の検査・治療として以下の対策を行っています。
良好胚を3回以上移植しても妊娠にいたらない状態を着床障害(不全)といいます。着床障害は原因や治療法が十分解明されていない分野です。当院では着床障害の検査・治療として以下の対策を行っています。
子宮内膜受容能検査は良好胚を複数回移植しても着床しない、着床不全に対する検査です。
子宮内膜には着床に適した期間(着床の窓WOI:Window Of Implantation)
があり、これは個人によってタイミングが異なります。
この検査は、着床不全を防ぐために子宮内膜の着床に最適なタイミングを調べることが目的です。子宮内膜組織の遺伝子を解析して調べるため、病理学診断である内膜日付診よりも精度が高くなると今注目を浴びている新しい検査法の一つです。
内膜の受け入れタイミングにずれがあった場合は、結果に合わせて移植日時を調整します。
ポリープや子宮内膜炎等の着床を阻害する要因を見つけます。
甲状腺ホルモンを調べます。
ビタミンDの不足は着床不全の原因となります。
亜鉛の不足は排卵や着床に関与する性ホルモンの合成に影響が出るとされています。
内膜の状態に影響するインスリン抵抗性などを調べます。
血栓形成を助長し、循環障害を起こす事により胚・胎芽成分の発育を障害します。
染色体異常を持つ胚は拒絶・流産を引き起こしやすいため、染色体に異常がないか夫婦で調べます。
要予約(月~金 午前中)
胚盤胞を2個移植することで、妊娠率の向上を期待する方法です。
その一方で、多胎になる可能性も高くなります。
レーザー照射によって受精卵の殻(透明帯)を開孔、または薄くすることで着床を促す方法です。
胚移植の際に用いる特殊な培養液です。
ヒアルロン酸を豊富に含んでおり、妊娠率・着床率が上昇するとの研究結果や臨床での報告があります。