不妊原因の一つに卵管の狭窄や閉鎖があります。
FTカテーテルは卵管の入口に約1mmのカメラを入れて原因部位を検査するとともに、カテーテルを使って原因の除去(通過性の改善)を行います。
ただし、子宮から遠いほど開通させるのが難しいとされ、閉塞が強い場合も開通できません。
強い閉塞を開通する時に、まれに卵管穿孔や出血が起こる危険性がありますが、通常は無治療で経過観察します。また、感染等については抗生剤予防します。
開通成功率は90%程度で、術後の妊娠率は30~40%です。術後6~12ヶ月以内に妊娠成立することが多いとされます。
この検査には、高額医療制度(健康保険)の利用が可能です。
検査・治療の目的
- 不妊症や月経痛の原因精査と、その除去(おもに子宮内膜、卵管の通過性や癒着、排卵障害)
- 卵巣、卵管の腫瘍の切除と組織の診断
- 子宮外妊娠・急性腹症の診断とその手術
- 子宮筋腫の除去